俺の手をすり抜けて側溝へ、ポチャン

key_handクリスマス、年越しと恋人たちのためにあるイベントを目前に、AKBの松井珠理奈似の彼女にフラれた。松井珠理奈をオバサンみたいとか美人な馬だとか、ひどいことを言うやつもいるが、俺の彼女は松井珠理奈より服のセンスも良いし、清楚で本当に可愛かった。でも、俺の愛情表現が足りなかったのか、本当の自分を見つけに行きたいとか、わけのわからないことを理由に、いつの間にか俺の手をすり抜けていってしまったのだ。

いい大人なので後を追うような、みっともないことはしないが、ただでさえ寒いこの季節。実はかなり心身ともに応えている。心にぽっかり穴が開いてしまったような、開けた扉の鍵を閉め忘れていってしまわれたような、置いてきぼりを食らった気分だ。なんとか気持ちを奮い立たせようとしても、手にしていたものを失うのは辛い。それが人間関係だと尚更だ。

マイナスな思考は更にマイナスな出来事を呼ぶ。落ち込んでいても仕事には行かなければいけない。外に出ればまた違うオンナとの出会いもあるかも。無理に出て行こうとしてバイクにまたがり、気を抜いているうちに鍵が俺の手をすり抜けて側溝へ、ポチャン。また手をすり抜けてだ。また、手にしていたものを失ったのだ。鬱だ。

失恋したらオンナは、家に引きこもって写真や思い出の品を処分したり、お気に入りの失恋ソングをエンドレスでかけて、わざと悲しくして泣きまくるという。そっちの方が段々バカらしくなって、早く過去の恋愛を忘れられるとか。俺のようにかっこうつけて前に進もうとするのは、実はスマートな方法ではないのかもしれない。こうなったらここは潔く、自宅に戻って玄関ドアにがっちりと鍵をかけ、去っていた彼女を思い出してメソメソ泣いたり、彼女の写真に画びょうをさしたりしてみようか。バカらしくなるようなことばかりしていたら、失恋の痛手も癒えるのかもしれない。

コメントは受け付けていません。

サブコンテンツ

このページの先頭へ